三菱東京UFJ銀行が独自の「仮想通貨」である「MUFGコイン」を開発中というニュースが駆け巡りました。メガバンクが採用ということでにわかにブロックチェーンという単語がクローズアップされそうですね。
三菱東京UFJ銀行がブロックチェーンの実証実験をするということは以前に発表されていました。他行よりいち早くという感じでした。
今回はそのアップデートな情報です。
三菱東京UFJ、独自の仮想通貨発行へ 一般向けに来秋:朝日新聞デジタル
同行は当初、コインを当面は「行内通貨」にとどめる方針だったが、これまでの実験で行内で「コインは利用者の利便性を高める」との声が高まり、一般向けの発行に踏み切る。
とありますので、行内コインの実験が割とうまく動いたのではないでしょうか。
従業員だけが使えるコインということは閉じられた世界のブロックチェーンで構築されていたのだと思います。
1コイン1円の固定レートということは通貨というよりポイントに近いもののようです。
仮想通貨の「ビットコイン」などにも使われている取引記録の新技術「ブロックチェーン」を活用。取引を管理する大型コンピューターが不要になり、システム運営のコストが大幅に抑えられる。
銀行が目を付けたのは「大型コンピューターが不要になり、システム運営のコストが大幅に抑えられる。」というところだと思います。何か新しい仕組みを構築する時にいちいちすごくお金がかかるよりは、低コストでできて消費者のニーズを身軽に反映できるようにした方が良いですよね。
なぜブロックチェーンでそんなにコストダウンが見込めるのかは「ブロックチェーンの衝撃」に分かりやすく書かれています。
この本は今のブロックチェーンに関係するオールスターチームのような方々15名がそれぞれの分野を解説する、概念・技術から法律までカバーした「いま読んでおきたい本」です。私もまだ読書中です。
Amazonカテゴリ1位で発売すぐに増刷が決まったらしく売り上げ好調です。
私は紙の本を予約して手元にあるのにKindle版も買いました。Your Highlightsでマーカー部分を参照できるので章がたくさんある本ですがまとめノートを作りやすいです。
このニュースですが、実装がどうなるのかは、プライベートチェーンとパブリックなビットコインのブロックチェーンで予想が分かれています。
考察されているブログ
☆MUFGコイン発行の衝撃度の考察ーインパクトはどこにあるのか? | ビットコイン&ブロックチェーン研究所
☆三菱東京UFJ銀行によるMUFGコイン発行についての考察 – ブロックチェーン技術ブログ
私は内部の仕組みよりも、お金を楽しく便利に使えることを重視しますので、どちらでもと思います。
いちおう私の予想は企業ポイントの色が強いプライベートチェーンかなと考えていますが外れる可能性も…。
今後、一般人向けにどうやって提供するのか、来秋ということはだいぶ先のことになります。
「スマホをかざせば現金を引き出せる新型ATMの開発も進めており、2018年春から順次、配備する予定」というのも、シリーズ映画の新作を待つような気持ちで楽しみにしておきます。
この流れって外出先でも使えるスマホ革命が源流だと思うので、一般ユーザーが「使いたい!便利!」って感じるものが出て来て欲しいです。
取りあえずは手元に届いたLINE Payカードを使ってみたいと思います(まだそこ?!)