11月6日(金)に開催された「第6回ビットコイン・スタートアップピッチ」を聞きに行ったつもりが、なぜか前に出ていた話です。プレゼンに登壇した3社のレポもあります。ちょっと長目のボリューム記事です。
一般社団法人日本デジタルマネー協会が主催の第6回を数えるイベントに初めて参加してみました。
本当は第5回から参加したかったけど予定が重なってしまってからのリベンジです。
では、内容をレポート。
1番目:SaruTobi、TakaraのMandelDuck
MandelDuckのChristian Mossさん
SaruTobiというプレイすることでビットコインが少しずつもらえるアプリを作りました。
Appleにリジェクトされたけど電話してOKしてもらったこともあり。
最初は本物のビットコインはもらえないバージョンでプレイ時間は15分程度。
本当にビットコインがもらえるようにしたら30分〜60分遊ぶ人も、毎日遊ぶ人もいます。
同じ稼いだ金額でも苦労して手に入れた方が大切に思われます。例えばフェラーリをやっとの思いで買って、次の日にたまたま懸賞でフェラーリが当たったとします。両方は要らないとして売るのは2台目ですよね?
今はTakaraというビットコインを地図上に落としてGPSで拾いに行けるアプリを開発中です。
試しにアイルランドに落としてみたら、友達が拾ってそのビットコインでパブでギネスビールを飲みました。
お店などの宣伝に良いかもしれません。
質問コーナー
Q:どこから収入を得ているのですか?
A:SaruTobiは広告収入を得ています。Takaraは少額の手数料をもらいます。
Q:拾うのはリアルのみ?
A:そうです。落とすのはアフリカなどどこにでも落とせます。
Q:FakeのGPSにはどう対処?
A:iOSはGPS偽造しにくいです。また、質問と答えの入力を設定できるので、お店でパスワードを聞くなどしないと受け取れないようにすることが可能です。
Q:拾われたら落とし主に分かるのか?
A:通知が来ます。Facebook登録の場合は人名が表示されて誰が拾ったと分かります。
Q:Takaraは、もう使えますか?
A:βテスト中で、11月末には出したい
Q:落とせる金額は?
A:5000,1万,2万,4万bitsから選べます(5000bits=0.005BTCで220円くらい)
Q:手数料もらう場合、Apple的に問題ないのか?
A:たぶん無いと思いますが…
というわけで、SaruTobiで遊ぶとビットコインがもらえますよ!(少しだけど)
iOS9以上が必要なので、私はこのためにOSアップデートをしました。
飛距離を増す攻略方法などは別の記事に書きますね。
SaruTobi
価格: 無料 (価格は変更になる場合があります)
★しゅうまいコメント
Takaraの方は、ジオキャッシング(GPSを使用した宝探し)のバーチャル版的なものですね。
こちらは展開の仕方によっては面白い使われ方をしそうだと思います。
そして、何よりも、Takaraでお金ゲットしたいからビットコインのウォレット作ろうみたいな動機になりそうなところにも注目です。エンドユーザーへのビットコインのよい牽引役になるかもしれません。
イングレス(GPSを使用した陣取りゲーム)との相性も良さそう?
2番目:Metaco
Nicolas Dorierさん
すいませんが、英語での発表だったので詳細までは理解できていなくて内容省略させていただきます。
法定通貨と仮想通貨の仲介をする立場の企業向け両替プラットフォームといった感じのシステムのようでした。
例えばAさんからBさんにお金を国際送金する時に、米ドルで送金して相手はビットコインで受け取るというのを余計な手間や書類などを不要にしてシームレスに実現できるような話だったと思います。
すいませんが「カラードコイン」が何なのか現時点で分からないので(勉強します)ごめんなさい。
詳しくは公式ページで
Metaco | Bringing Tradition to Bitcoin
3番目:カレンシーポート
杉井靖典さんから「Deals4」というBBaaS(ビジネスバックエンド・アズ・ア・サービス)の紹介です。
ブロックチェーンの強みとして従来のデータベース技術では実現できなかった特徴が色々あります
この特徴を活かして、応用が期待されている分野がたくさんあります
しかし、ブロックチェーンには標準規格がありませんので、各自で作り込んだりしなくてはなりません。
そこで、使いやすくするための薄いラッパー「Deals4」を提供します。必要なものが色々含まれます。
当社としては「マネー・ハッカソン」の実施を呼びかけています。
既に「IoT × Money」NRIハッカソン@CEATEC 2015が実施され、決勝進出9チーム中4チームがDeals4を採用しました。
(イベントレポートはこちらに詳しいです:【野村総合研究所(NRI)】日本から世界を変える事業創造に向けた取組み、Hack for Money、IoTの力でお金とのつき合い方を変える、「NRIハッカソン@CEATEC JAPAN 2015」開催!(FinTech関連) – 株式会社グッドウェイ:金融サービス&IT情報ポータル)
実はブロックチェーンのプロジェクトは各社でこっそりと猛スピードで動いている実感があります。
成功する秘訣は、まずはプレスリリースを打ってしまうことです。
大企業は社内にモチベーションの高い潜在人材が超ハイクオリティな提案書を持って集まってくることがあります。
人材の厚さでベンチャーでは追いつけないスピードで動くことも可能かと思います。
社内の勉強会など承りますのでご連絡ください。
カレンシーポートのお問い合わせフォームはこちら
お問い合わせ | カレンシーポート株式会社
★しゅうまいコメント
こちらはブロックチェーンを扱うときに使いやすいフレームワーク部分を提供するというサービスです。
ブロックチェーン自体の利点はたくさんありますが、システム全体としたら他のデータベースとつなぐところはどうするのか、等色々と周辺部分に作らなくてはならないものは多そうです。
それをいちいちゼロから開発するよりは、基本セットがあった方が参入しやすいですよね。
パフォーマンスもブロックチェーン単体よりもかなりのトランザクションをこなせるようです。
企業向けに社内勉強会もしてくれるそうなので、興味がある会社の方はご連絡を。
Deals4は現段階ではプロトタイプですが試用事例は複数あるとのことです。
ビットコインの価格はどうなる?!トーク
宍戸健さんをモデレーターに、大石哲之さん、杉井靖典さん、と、なぜかこの豪華メンバーに加えて突然声を掛けられてしゅうまいが登壇。
ビットコインの値段どうなりますかね?をぶっちゃけトークしました。
大石さんは将来的には1000ドルも視野に入っているそうです。最近のユーロでのVAT対象外判断などのポジティブ要因に加えて、来年8月頃には採掘手数料の半減期(価格の高騰要因になり得る)も控えているからです。
杉井さんはトレードのセオリー通りに冷静に分析されて、底と天井をうまく見極めてトレードされているようで、やはり12月から1月に仕込んでおけば…的なお話だったと思います。
しゅうまいは、ド素人なので底の底である2万4千円台で大半のビットコインを手放してしまった経験がある上に、私が買うと値段が下がるという「Shumai Effect」が存在してFacebookのグループ内でからかわれている状況であるということを披露しました。あははは…。誰か儲かる秘訣を教えてください。大汗。
【追記】動画が公開されています!最初から最後までなので1時間20分くらいありますがどうぞ。
感想
会場提供の株式会社HDEさんのオープンラウンジに100名弱くらいの人数が集まって、熱い会でした。それぞれに鋭い質問も飛んでいたと思います。
会の終わりにはビールとおつまみの懇親会も用意されて、私もSHUMAIコインを配り歩きました。
SHUMAIの保有者はもうすぐ100人になりそうな勢いです!
こちらでいつでも状況を確認できます
Asset SHUMAI – CounterpartyChain – Counterparty Blockchain Explorer
(1番目は自分自身で、2番目に多い保有者はSHUMAICARDに引き換える用のSwapbotのアドレスのはずです。)
あと、SATORIコインを入手しました!まだレア物だと思います。
ビットコインの「実物」として人に説明する時にイメージしやすいか混乱を招くのかよく分かりませんが面白いアイテムなので入手しました。シールを剥がすと実際に0.001 BTCが手に入る埋め込まれた情報が見られます。剥がしませんけどね。カジノのチップのような外見をしています。
さてと、SaruTobiで遊ぼうっと(iOS9以上必須です)
SaruTobi
価格: 無料 (価格は変更になる場合があります)
あわせて読みたい
イベントのレポートは日本デジタルマネー協会のブログでも公開されています
第6回ビットコイン・スタートアップピッチ | 日本デジタルマネー協会 / ビットコイン / Bitcoin