NEMの通貨XEMによる店舗支払いが実現されました。この歴史的トランザクションを間接的に目撃できて楽しかったです。(これ以前に取引があった説もありますがブロックチェーン上への記録はされておらず、誰もが確認ができる証拠に残せたのはこちらが初ということになります)
NEM/XEMとは
NEMとは「ブロックチェーンの衝撃」にも登場する、ビットコインとは異なる仕組みによる別のブロックチェーンです。
そこでの基軸通貨にあたるのがXEMです。だいたいXなんちゃらとつくのはそういう役目ですね。
そのXEMは、現在レートが高騰中で時価総額もThe DAOを瞬間的に抜きました。
私も1 XEM=300 satoshiくらいから1200 satoshiくらいまで少しずつだけ買っており、いま2000 satoshiくらいですかね。※この記事書いている間に1800→2300で狂気な値動きしてます
Poloniexでのレート → XEM/BTC Market – Poloniex Bitcoin/Cryptocurrency Exchange
私はこういう波に乗れないタイプで、全力で突っ込むことはできませんが、おそらく日本人からもXEM長者が誕生しているはずです。
ホリエモンが言っていた仮想通貨長者がいないと盛り上がらず日本人の長者がモナコインで誕生するといいかも発言は、XEMで実現されたのではないでしょうか。
初めての支払いはピザ
発端は、名古屋ベルギービール専門店 サンタルヌーさんのネタ発言でした。
#zaif4xemというハッシュタグでビットコイン取引所のZaifが盛り上げツイート募集中でした。
その中で、お店のメニューの値段がXEM換算で掲載されました。
ベルギービール(樽生6種ボトル300種) 664XEM~
マルゲリータピザ 901XEM
ムール貝のビール蒸し 1212XEM
チコリのグラタン 625XEM#zaif4xem— 名古屋ベルギービール専門店 サンタルヌー (@bandenere) 2016年6月28日
そこに暗号通貨愛好家のひもさんがリプライ。一番手を狙います。
@bandenere 今から行ったらまだ1番取れますか?
— ひもさん@CEO在籍中 (@him0net) 2016年6月28日
ただしXEMでの送金はまだ簡単に使えるスマホのウォレットアプリがありませんので、少し時間がかかりました。
また、取引所から取引所への移動だとつまらないので、ひもさんが自宅のサーバーにリモートログインしてそこから送金するという方法が取られました。
そして、ピザが冷めたのではないか心配になった頃に、最終的に取引が成立しました。
人類初のXEM商取引はピッツァ・アラビアータでお値段は942XEMでした。(時刻表示は日本時間ではありません)
「これは人間にとっては小さなピザだが、人類にとっては大きなピザだ」
人類初のXEMによる小売店商取引はピッツァ・アラビアータ942XEM @サンタルヌー名古屋 #nem #xem pic.twitter.com/LGmRcfGHzy— 名古屋ベルギービール専門店 サンタルヌー (@bandenere) 2016年6月28日
歴史的トランザクションはこちらです。
NEM Blockchain Explorer v3
メッセージに「this xem is for a pizza.」と書かれています。
【追記】ひもさん自身によるレポートが公開されました。3本の大ボリューム!
☆ 世界初?NEM/XEMで決済しピザを食べた!前半 | カタリベ Kataribe
☆ 世界初?NEM/XEMで決済しピザを食べた!後半 | カタリベ Kataribe
☆ 世界初?NEM/XEMで決済しピザを食べた!番外編 | カタリベ Kataribe
その後、ピザ効果で?!XEMは更に上昇しましたとさ。めでたしめでたし。 ※翌日急落しています。ピザ効果数時間しか持たなかった…
ピザ食べてる間にXEM/BTC10%アップ!! https://t.co/kY3z1vyn2U
— 名古屋ベルギービール専門店 サンタルヌー (@bandenere) 2016年6月28日
この942XEMが将来的にお幾ら万円になるのかシャボン玉のように消えるのかは、まだ全然分かりません。
ただ「通貨の初めての取引がピザ代」というのはビットコインと同じなので、ゲン担ぎとして最高のイベントになったと思います。
NEMやXEMについてもっと知りたくなったら、まずはドラゴンフライ・フィンテックのロン・ウォンさんの丁寧な説明がある「ブロックチェーンの衝撃」5章を読みましょう。
スマートコントラクトの弱点についても書かれており、NEMは考え抜かれて設計されているのだと感じます。